
【スタッフ対談】#5 初めての子育て、どんな家がいい?ママ建築士&アドバイザーが語る住まいの工夫
みなさん、こんにちは。大阪府・北摂エリアで「子どもの才能を引き出す家」をつくる、リブランドです。
土地に詳しい者や子どもの発育・教育に詳しい者、設計力に長けている者など、当社には個性あふれるスタッフが在籍しています。そんなリブランドスタッフが、毎回ひとつのテーマについてワイワイお話する「対談コラム」。
「家族が増えるので家を建てたいけれど、何から考えればいいかわからない」
そんな悩みを抱えるプレママ・プレパパは多いはず。今回は、第一子を妊娠中のホームアドバイザー福家、先輩ママであり二級建築士の滝本、そして6歳の男の子を育てる現役ママアドバイザーの河内が、子育てにやさしい住まいづくりについてアドバイスします。
皆さんもスタッフの輪の中に入った感覚で、一緒に考えていただけたら嬉しいです。
スタッフのご紹介

不動産営業経験があり、土地に詳しいホームアドバイザー。趣味は野球観戦と愛犬の散歩。第一子妊娠中。

子どもと接するのが大好きなホームアドバイザー。テーマパークスタッフの経歴を持ち、子どもへの対応力は社内ナンバーワン。自身も6歳の子どもを持つ母。

二級建築士の知識を活かしながら、「住む人の希望」に耳を傾けて丁寧に設計するプロフェッショナル。大学生男子二人の母で、趣味は旅行とアウトドア。

これから北摂で家づくりを考えているママライター。北摂は夫の故郷で、あまり土地勘はない。3人目の子どもを出産し、仕事と育児の両立に奮闘中。
ママたちが集結!「子育てしやすい家」ってどんな家?

福家さんが第一子ご懐妊とのこと、おめでとうございます!実際にこれからご自身がお子さまを育てられるということで、何かお家に対する不安や悩みなどはありますか?

ありがとうございます!今は夫と愛犬と2LDKの賃貸に住んでいるんですが、ほぼ1LDKみたいな感じで、正直ちょっと手狭に感じてきました。
赤ちゃんが生まれてからどう暮らすか…って、実際に生まれてみないと分からないことも多くて。広さや動線、何を優先したらいいのかもまだピンと来ていない感じです。

うんうん、その気持ちよく分かる。実際、小学校低学年くらいまでは2LDKでもやっていけるけど…問題は「モノの増加」!赤ちゃん用品って予想以上に場所をとるし、成長とともに家の使い方もガラッと変わってくるんですよね。個人的には、生まれる前にある程度整えておくのが理想かなと思います。

私は妊娠中に引っ越しました。その家はメゾネットタイプで、ちょっと長めの廊下があるんですけど、隣家との距離が近くて「音」にすごく敏感になりました。
あと階段も最初は心配だったけど、しっかり柵をつけて対策すれば意外と大丈夫でしたね。むしろ階段の昇り降りが早く上手になって、発達にもよかったんじゃないかと思ってます。

それいい視点ですね。段差や階段って、一見“子育てには不向き”と思われがちだけど、ちゃんと対策すれば逆に良い刺激になることも多いですよね。
ただ、赤ちゃん期となるとやっぱり「目が届く環境」が最重要。キッチンから目の届く場所に畳スペースを配置し、赤ちゃん期はそこをお昼寝スペースにするご家族が多いです。


畳スペース、確かによく見ます。あの空間って赤ちゃんの時期だけでなく、成長してからも活用できるんでしょうか?

まさにその通りで、赤ちゃんの昼寝→キッズの遊び場→学習スペースへと、使い方を変化させていけるんです。
特に小上がりタイプの畳スペースだと、腰かけたり飛び降りたりもできて、子どもにとっての“ステージ”にもなるんですよね。

あとは、赤ちゃんの発達にとても重要なハイハイを促すために、リビングが縦に長くて、まっすぐハイハイできるスペースがあるといいそうです。安全に動ける=親も安心できる、というのは間違いないですね。

なるほど…普段はお客様にご提案しているような内容なのに、いざ自分が母になる立場で聞くと、また感じ方が違いますね。自分の体験としても、これからのご提案にも、すごく活かしていけそうな気がします。
「どこでも広げてOK!」を叶える収納と空間づくり

福家さん、さっき「どんな暮らしになるか想像できない」って話がありましたけど、赤ちゃんのいる生活って本当にあっという間に物であふれるんですよ(笑)。
収納や空間の使い方で、気になっていることってありますか?

まさにそこなんです!よく姪っ子の家に遊びに行くんですが、1歳8カ月なんですけど、行くたびに部屋中おもちゃだらけで(笑)。「どこでも広げていいよ〜」って言える広さと、それをサッと片付けられる収納があったらいいなって、すごく思います。

それ、家づくりのヒントになりますね。リビングって「家族全員が使う場所」だからこそ、“共用の収納”をきちんと確保しておくことが大事なんです。最近は、スタディスペースの背面や横にランドセル・おもちゃ・本などを一括でしまえる収納棚を設けるお宅が多くなっています。

手の届くところにある収納って便利ですよね。しかもその棚が子どもの目線の高さだと、自分で出して・自分でしまえるようになるんですよね。我が家も、おもちゃ箱や絵本はリビングの棚にまとめて置いてあるんですけど、いつの間にか勝手に出してきて、遊び終わったら戻すようになっていてびっくりしました。


あと意外と盲点なのが「収納の奥行き」!奥行きが深すぎると奥に押し込んで終わりになってしまうので、30〜40cmくらいの“浅め”がちょうど良いことも多いです。
たくさん入れるより“使いやすく取り出せること”が優先。これ、小さいお子さんがいるご家庭ほど重要です。

片付けって「どう教えるか」より、「どう片付けやすくするか」が大事なんですね。収納の工夫って、子どもの行動をうまく導いてくれる気がします。
リビングに本棚!視界と感性を育てる“日常の仕掛け”

先の収納の話からつながるんですが、リブランドではリビングに本棚を置くことを推奨していますよね。

そうですね。 “視界に本がある環境”って、子どもの感性にじんわり効くんですよ。大事なのは、「読んで」と言わなくても“目に入るところにある”こと。子どもが“好きな時に手に取れる状態”をつくってあげるのがポイントです。


うちもリビングの一角に本棚を置いてるんですけど、最初は読んでくれなかった本も、急に「これ読みたい!」って自分で持ってくるようになりました。それと、本棚には気になったことをすぐに調べられるように「図鑑」もたくさん置いてあります。最近は宇宙や恐竜が好きで、テレビで見たりお友達から聞いたりして気になることがあればすぐに図鑑を見て調べているので、私より詳しいです(笑)。楽しみながら自然に本を手に取っている姿がありますね。

なるほど…本棚って“教育”のための道具っていうより、家の一部に溶け込んでることが大事なんですね。それに「いつでも戻せる」「しまいやすい」っていう収納の工夫もつながってるんだなって、今すごく納得しました。

あと最近読んだ記事で、「自然環境の中で育つ子どもは近視になりにくい」っていう研究があると知って驚きました。都心のように“遠くを見る”機会が少ないと、目の発達に影響が出るそうなんです。

えっ、そうなんですか? それって家づくりのなかで何か工夫できることはあるんですか?

たとえば、視線が抜けるように窓の位置や大きさを設計することで、遠くの景色が自然に視界に入るようにするといいんです。実際に「外の緑が見える場所に読書スペースをつくる」なんていう提案もありますよ。もちろん、防犯やプライバシーへの配慮も必要ですが、“窓越しに自然が見える”って、子どもの心や身体の成長にもいい影響を与えるポイントなんです。

確かに、外の景色ってすごく気持ちをリセットしてくれますよね。

子どもにとっても、緑が見えたり、季節を感じられる環境って大事なんだなって思いました。自分がこれから家を建てる時には、窓の向こうの景色まで意識して考えたいです。
子育てをしながら暮らす家には、「こうでなければいけない」正解はありません。
「まだわからない」からこそ、先の成長まで想像しながらつくる家は、子どもだけでなく親にとってもやさしい場所になります。
今日の対談が、これから家づくりを始める方のヒントになりますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。