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家づくりを計画する際、補助金制度を上手に活用することで費用を抑えつつ質の高い住まいを実現することが可能です。2025年、新築住宅を建てる際に注目されているのが、「子育てグリーン住宅支援事業」という補助金制度です。このコラムでは、補助金の内容や申請条件、省エネ基準に基づく家づくりのポイントについて詳しく解説します。

■「子育てグリーン住宅支援事業」とは?

2025年度も施行が発表された、環境省と国土交通省が実施する補助金制度の「子育てグリーン住宅支援事業」は、省エネ基準を満たした住宅の新築や購入を支援する制度です。対象となる住宅や世帯によって、補助金の金額や条件が異なりますが、どれも環境性能を高めた住まいの実現を目指しています。

<対象世帯>
以下の条件を満たす世帯が補助金の対象となります。

・GX志向型住宅:全世帯が対象

・長期優良住宅・ZEH水準住宅:子育て世帯(18歳未満の子どもがいる世帯)、または若者夫婦世帯(夫婦のいずれかが39歳以下)

<補助額>
住宅の種類によって補助金額は異なります。

・GX住宅:160万円/戸

・長期優良住宅:80~100万円/戸

・ZEH住宅:40~60万円/戸

■「GX住宅」とは?

「GX住宅」とは、「グリーントランスフォーメーション住宅」の略で、脱炭素化や高い省エネ性能を実現する住宅を指します。具体的には、以下の基準を満たす必要があります。

1.断熱等級6以上

2.エネルギー消費量を35%以上削減すること(再生可能エネルギーを除く)

3.再生可能エネルギー(太陽光発電システム)を活用し、消費エネルギーを100%以上自給可能にすること

つまり、高い断熱性能を備え、太陽光発電システムや蓄電池を搭載し、家庭で必要なエネルギーを自給できるようなレベルに達する必要があります。

■「長期優良住宅」とは?

「長期優良住宅」とは、長期間にわたり快適で安全な住まいを実現するために、国が定めた性能基準を満たした住宅のことです。 主な基準は以下の通りです。

1.倒壊のリスクを減らすため、震度6強から7程度の地震に耐えられる「耐震等級2以上」

2.柱や梁などの主要構造部分が少なくとも100年以上使用可能な「劣化対策等級3」

3.高い断熱性能を持つ「断熱等性能等級4以上」

4.配管などのメンテナンスがしやすい設計

5.ライフスタイルの変化に応じて変更しやすい間取り

6.将来のバリアフリー改修に対応できる設計

7.地域の良好な景観形成に配慮された居住環境

8.戸建ては75平米以上、共同住宅は55平米以上、少なくとも1つの階は40平米以上の住戸面積

9.定期点検、補修の計画がつくられていること

■「ZEH」とは?

「ZEH」とは、「Net Zero Energy House」の略で、省エネルギーを実現したうえで再生エネルギーなどを導入することにより、年間の一次エネルギーの消費量の収支をゼロにすることを目指した住宅です。ZEHとして認められるためには、以下のような基準があります。

1.高断熱性能であること:UA値(外皮から逃げる熱量の値)寒冷地0.40以下、温暖地0.50以下、その他の地域0.60以下

2.再生可能エネルギーを除き、一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量を削減

3.再生可能エネルギーを導入すること(容量不問)

4.再生可能エネルギーを加えて、基準のエネルギー消費量を100%以上削減し、エネルギー収支をゼロにすること

■「GX住宅」と「ZEH」の違いは?

ZEHは、断熱性能を高め、省エネ設備を導入し、再生可能エネルギー(例:太陽光発電)を活用することで、年間のエネルギー収支をゼロにする住宅です。

一方、GX住宅は、ZEHよりもさらに高い省エネ性能を追求し、エネルギー消費量を実質ゼロ以上(自給可能)にすることを目指します。具体的には、GX住宅では断熱等級6以上や再生可能エネルギーの積極活用が求められ、より高い脱炭素化の実現を目指す点で違いがあります。

■補助金活用で未来の資産価値を守る

2025年からは、新築住宅の省エネ基準適合が義務化されました。さらに、2030年にはすべての新築住宅がZEH水準を満たすことを国が目標としています。このため、今後省エネ性能の低い住宅を建てると、将来的に住宅の価値が大きく下がる可能性があります。

補助金を活用し、国の基準を満たした省エネ性能の高い家を建てることは、短期的なコスト削減だけでなく、長期的な資産価値を守るためにも重要です。

■省エネ基準をクリアした家づくりのポイント

補助金を活用するためには、省エネ基準をクリアした家づくりが必要です。以下は、そのためのポイントです。

1. 高性能な断熱材の採用

断熱等級6以上を達成するためには、優れた断熱性能を持つ素材を使用する必要があります。当社では、高断熱の吹き付け断熱材を標準仕様とし、冬でも快適な住環境を実現します。

2. 再生可能エネルギーの活用

太陽光発電システムや蓄電池を導入することで、エネルギー自給型の家をつくります。これにより、光熱費の削減だけでなく、エネルギー価格の変動にも強い家が完成します。

3. サッシや窓の断熱性能

住宅全体の断熱性能を高めるため、当社では樹脂サッシや複層ガラスを標準仕様としています。これにより、冷暖房効率を向上させ、快適な室内環境を保つことができます。

2025年からの家づくりは、補助金をうまく活用し、より省エネ性能の高い家をつくることが求められています。省エネ性能の高い家づくりをすることが、快適で持続可能な暮らしをつくることにもつながります。補助金を活用した家づくりをお考えの方は、ぜひリブランドにご相談ください。